S M T W T F S
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
10« 2017/11 »12

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

最終話 ミーナの結婚とその後 2/2


 教会の出入り口のところ、ミーナが口を開く。

「リ、リンク。降ろしてくれっ……」

「お、おう」

 リンクの腕から降ろされると、ミーナはリンクの顔を見上げた。
 相変わらず困惑した様子で、ミーナが訊く。

「ど、どういうことなのだ? コ、コウノトリはいないのかっ?」

「…あ…ああ。おらん……」

「……わ、わたしを騙していたのかっ?」

「ちゃ、ちゃうで! それはちゃう! 騙すつもりで言ったんやないっ……!!」

 必死に否定するリンクの顔を見て、ミーナは安堵した。

「そ、そうか。リンクがそういうのならば、そうなのだな。だ……だけど」と、ミーナの顔が赤く染まっていく。「子作りって、ほ、本当の子作りって、あ、あんなっ……ああああんなことをするのかっ!? リュ、リュウとキラは、ま、毎晩、あ、あんなことをしているのかっ……!?」

「お、お、おう……」リンクの顔まで赤くなってしまう。「せっ、せやけどっ、おれリュウよりずっと優しいで!? あいつは激しすぎんねんっ……!」

「そ、そうか。で、でででも、あれなのだなっ? あ、あああれが大人の行為なのだなっ……? こ、今夜リンクはっ、あ、あれをわたしに教えるつもりだったのだなっ……!?」

「お、おおおおう」

「…っ……!!」

 ミーナが首まで赤く染め、リンクに背を向けた。

 リンクは狼狽する。

(ああもうっ! どうしてくれんねんっ、リュウの奴! おれが優しく教える前に、怯えてしまったやないかいっ……!!)

 大変だ。
 ミーナを宥めなければ。

 リンクがミーナの肩に触れると、ミーナが小さく飛び跳ねた。

「みゃっ!」

「ご、ごめんっ……」リンクは慌ててミーナから手を離す。「その…、ミーナ? そんなに怯えないでやっ……」

「……」

「お、おれ…、おまえが嫌やっちゅーなら、まだ何もせえへんからっ……」

「えっ……?」

 ミーナが慌てたように振り返った。
 ミーナのグリーンの瞳が、じっとリンクの顔を見つめて潤む。

 ミーナのこの反応。
 リンクの胸が動悸をあげる。

「ミ、ミーナっ……?」

「…リ、リンクっ…、わ…、わたし……」

「う、うん…?」

「…こ…、子供がほしいのだっ…リンクとの子供がっ……。それにっ…さっきは驚いたけどっ…、でもっ…でもっ……」

「…ミ、ミーナ……?」

「お願いリンクっ、今夜は男らしくわたしを抱いてっ(ハート)」

 と言ったのは、戻ってきたグレルである。

「気色悪いわっ!!」
 
 
 
 その晩。
 結婚初夜。

 リンク・ミーナ夫妻は、リュウ一家の屋敷にいた。
 新婚旅行に行かず何故ここなのかというと、ミーナの希望だった。

 今日の昼に知った本当の子作り。
 リュウとキラのを見たとき、面食らってしまった。
 まさかああいうことをするのが、子作りだったとは知らなくて。

 あれが自分とリンクだったらって考えると恥ずかしかった。
 でも、嫌ではなかった。
 これで待ち望んだ子供がやっと出来るのだし、むしろとても嬉しい。

 だけど、やっぱり少し怖い。

 よって、深く信頼する姉のようなキラがいるここへとやってきた。
 キラが傍にいるだけで、ミーナは安心できるから。

 電気を消した客間の中、シャワーを浴び終わって緊張した様子のミーナがベッドに腰掛けている。
 リンクが交代してシャワーに向かうと、キラがミーナのところへとやってきた。

「キラっ……」

「大丈夫か、ミーナ」

 ミーナはキラにしがみ付き、狼狽した様子で訊く。

「こ、子作りって、ど、どんな感じがするのだっ? い、痛くないのかっ? 怖くないかっ?」

「大丈夫だ、ミーナ。きっとリンクはとても優しくしてくれるぞ。たしかに初めてのとき、女の方は苦痛を伴うが……。そりゃもう、私がリュウに初めて抱かれたときは痛くて痛くて、いっっっったくて――」

「そ、そんなに痛いのか!?」

「いや、でも、私の場合はリュウが相手だからであってな。ミーナは私のときほど痛みを伴わないと思うぞ」

「そ、そうかっ……」

「それに、愛する男が相手ならば痛みなど堪えられるというものだ。ミーナよ、愛するものと結ばれたとき、とても嬉しいものだぞ?」

「結ばれ…る……?」

「ああ。今夜ミーナは、リンクと結ばれるのだ。そしてきっと、近いうちに可愛い子供を授かるぞ。……なあに、大丈夫だ」そう言って、キラがミーナを抱き締める。「大丈夫だ、ミーナ。私はすぐ近くにいる。いざとなったら私を呼べ」

 ミーナがキラの腕の中で頷くと、キラがミーナの額にキスして客間から出て行った。

 それから少しして、客間に備え付けのバスルームからリンクが出てきた。

(ついさっきまで、キラの声が聞こえたような……?)

 と、リンクは客間のドアを開け、顔を出して廊下をきょろきょろと見渡す。

(よし、覗いてないな)

 リンクはドアを閉め、念のために鍵もかけた。
 ベッドに腰掛けて、俯いているミーナのところへと歩いていく。

「ミーナ……?」ミーナの前、リンクは膝を付いてミーナの顔を覗き込んだ。「どうした……? 怖いか?」

 ミーナが首を横に振り、リンクの首にしがみ付いた。
 リンクが訊く。

「……ええんやな?」

 少し間を置いたあと、ミーナが頷いた。

 「あ…ありがと……」

 そう言ったリンク。

 ミーナがリンクの顔を見ると、リンクの唇が重なってきた。
 抱き締められてベッドの上に倒されて、恥じらいと動揺でグリーンの瞳が揺れ動く。

 ミーナの身体に巻かれていたタオルを取ったリンク。

「う……」

 鼻血を吹きそうなる。

 一方のミーナは戸惑った。

「えっ? な、なんだリンクっ……? Cカップじゃダメかっ……!?」

「ち、ちが……。い、いつの間にかずいぶんと成長してたもんやから……」

「そ、そうかっ……。乳はこれくらいでも良いのかっ……」

「お、おう。じゅ、充分ですっ……! ほ、ほな、え、えと……」

「う、うむ?」

「こ、こここ、子作り開始してもええですかっ……!?」

「ど、どどど、どうぞだぞっ……!」

「い、いいい、いただきます……!!」

「た、たたた、たーんとお食べ……!?」
 
 
 
 ――10分後。

「えっ…あっ……!」

 ミーナが苦痛に顔を歪めた。
 溜まらずといったように声を上げる。

「いたっ……痛いっ! 痛い痛い痛い――」

「え!? わ、わかった! ほな――」

「ふみゃあああああん!! 痛いのだあああああ!!」

 リンクの声を遮って泣き出したミーナ。

 呼んじゃいまーーす☆

「キラァァァァァァァァァァァァァ!!」

 次の瞬間。

 ガシャーーーーーン!!

「ミーナァァァァァァァァァァァァ!!」

 窓ガラス突き破ってキラ登場。

「どわああああああああああっ!!」

 仰天して飛び上がり、ベッドに尻を付いたリンク。

 キラがミーナに駆け寄る。

「大丈夫かミーナ!?」

「いっ、痛いのだあああっ」

「きっ、貴様! リンク!!」キラがリンクの顔を見て牙を向いた。「ミーナが泣くほど痛がらせるとはどういう――……ん?」

 と、キラが目を落としたのはリンクの股間。
 ぱちぱちと瞬きをしたあと、笑って言う。

「なーんだ、ミーナ。その程度、我慢してやらなければダメだぞ♪」

「――グハァッ!!」

 リンク、キラの言葉に大衝撃。
 ベッドの上にうずくまる。

 キラが笑いながらドアへと向かっていく。

「それじゃ、がんばるのだぞ、ミーナ♪ リンクもな♪」

 と、客間から出て行ったキラ。

 ミーナが声を高くして言う。

「よ、よし! がんばるぞ、わたし!」

「……」

「さあ、リンク、続けて良いぞ!」

「……」

「ん? どうしたリンク? ピクピクしてないで、早く続けてくれ」

「……」

「なあ、リンク? わたし女の子供がほしいのだが?」

「……」

「おい、リンク? 聞いているのか?」

「……」

「なあなあ、リンクってばあ。こーづーくーりーはーーっ?」

 リンクが待ちに待った結婚初夜。

 そう、一体何年待ったか。
 この日をどれだけ待ったか。

 キラのさりげない一撃により、大ダメージを食らい重傷を負ったリンク。
 ミーナと初めてのドキドキ子作りは、中途半端なところで虚しく終了した。
 
 
 
 ――ミーナは日記帳を開いた。


 ××年1月○○日

 結婚してから約半年。
 初夜はどうなるかと思った子作りだったけど、あれから一週間してようやく復活したリンクがしてくれた。

 感想としては、やっぱり痛かった。
 でもリンクと結ばれたと思うと、とてつもなく嬉しかった。

 そしてわたしは無事に子供を授かり、そして今日その子を産んだ。
 わたしにそっくりな、白猫の耳が生えた女の子だ。

 リンクが、リーナと名づけた。

 コウノトリはいないって言われたけど、リンクというコウノトリがわたしにやって来てくれた。

 わたしは今、とっても幸せだ。

 リンクのペットになれた。
 お嫁さんになれた。

 リンクに出会えて良かった。

 わたしはこの世一の、幸せな白猫だ。
 
 
 
 
本館『NYAN☆PUNCH!』
スポンサーサイト
最終話 ミーナの結婚とその後 1/2 | HOME |

Comment

承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
2011/12/08 15:21 | | # [ Edit ]
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
2012/04/20 14:33 | | # [ Edit ]
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
2012/04/26 04:03 | | # [ Edit ]
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
2013/01/25 09:56 | | # [ Edit ]

Comment Form


to secret
 

Trackback url to this Entry

Trackback to this Entry

| HOME |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。