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第2話 ミーナのファーストキス 1/2



 睦月島から葉月島へと戻ってきて、リンクは師匠であるグレルと再会し、そのペットのミックスキャットであるレオンと出会った。

 リンクがレオンに殺されかけたとき、ミーナにとてつもない恐怖が襲った。

 リンクのその明るい笑顔が、優しい手が、なくなってしまったらどうしようと。
 その日の夜は、リンクが苦しむくらい胸に強くしがみついて眠った。
 それからキラがリュウに何かを買ってもらうと、とにかく同じものをほしがるミーナが故に、一般人からすればずっと裕福なリンクだが家計は火の車になることもしばしばで。
 春にタコ焼き売りをしたときに続いて、大食い大会に参加したこともあった。

 それで優勝した賞金で、ミーナは次の日キラと買い物にでかけた。
 何を買ってきたのかと思いきや。

「見てくれ、リンク!」

「ぶっ」

 そのときビールを飲んでいたリンクは、思わず吹き出した。

(そうか、そろそろ必要やったんか……)

 なんて思う。

「キラとお揃いのブラショーセットというやつだ!」

 ブラショーセット=ブラジャー&ショーツセット。
 恥ずかしげもなくニコニコと笑って、ミーナはそれらをリンクに見せている。

 それにしても。

「それ、つける意味あんのかいな」

 と思うほど、まだペッタンコのブラジャーで。
 ミーナがムッとした顔で言う。

「寄せれば谷間ができるかもとキラが言っていた! 駄目だったらパッド作戦があると言われた! わたしだって大人の女だぞっ!」

「いや、パッドででかくしたところでニセ乳やん…。大体、12のくせに大人の女も何もあるかいな……」

「ちなみにサイズはA65だと言われたぞ!」

「ペッタンコやん」

「キラはF65だそうだぞ!」

「でかっ」

「いつかわたしもFカップになるかっ?」

「知らんわっ」

「そうなればリンクなんてイチコロだと言われたのだが、イチコロとはどういう意味だ?」

「な……」

「でもCカップあれば良いのではないかと言われたのだが、そうなのかリンク?」

「ま、まあおれはそれくらいで……」

「Cカップあれば挟めるか? どうもリュウは挟みたがるらしいのだが、何を挟むのだ?」

「なっ、なんの話してんねん、おまえらはーーーーっ!!」

 と、リンクは首まで真っ赤になって突っ込まずにはいられない。

 ミーナが続ける。

「あ、それからリンク、キラから伝言だぞ」

「な、なんやねん」

「『初めてのニャンニャンまであと5年は我慢しろ』」

「ニャンニャンがニャンニャン言うなっ!」

「それから『ファーストキスは初潮を迎えてから希望』だそうだぞ」

 初潮。
 そうか、そうだった。
 女の子の場合、そういうものがあるんだった。

(って、初潮迎えた場合、おれが教えるんか!? それがどういう意味かとか、他いろいろ!? いや、待て――!)

 一瞬焦ったリンクだったが、はっとしてミーナに訊いた。

「お、おい、ミーナ? 初潮の話したってことは、キラから何か教わってきたんやろっ?」

「うむ。初潮とは『初めての股から流血』だと聞いたぞ」

「ちょ……」

 もっと他に説明ないのか、あのバカ黒猫は。

 顔が引きつるリンク。
 ミーナが続ける。

「それから、それが始まると大人になっていくのだと聞いた」

「おお、それなりに説明してるやん、キラの奴――」

「わたしも早く股から流血したいぞーっ」

「その言い方やめろや……」

「それで大人になったら」と、ミーナが少し頬を染めた。「唇にキスしてくれるかっ? キラの言った通り、してくれるかっ?」

「キ、キラの言った通りっていうか、単なるキラの希望やんっ……」

「してくれるかっ?」

 期待に胸を膨らませた様子で、リンクを見つめているミーナ。
 リンクまでどきどきとしてしまう。

「さ……されたいんか、おまえ」

「キラとリュウはいつもいつもしている。わたしだって、主のおまえとしてみたいぞっ……」

 そんなことを愛猫に言われて、嫌な気がするわけがない。
 だけど、リンクから見たらミーナはまだまだ子供で。

「と…とりあえず、もう一歩ミーナが大人になってから考えるわ」

 そう言ってこの場を逃れた。
 
 
 
 もう一歩大人になってから考える。

 リンクがそんなことを言ってから、早8ヶ月。
 その間にリンクとミーナの間に何があったわけでもないので、いきなり飛んでます。

 ただいま22歳のリンクと13歳のミーナは、リュウとキラの結婚式の帰り道を歩いていた。
 ミーナはキラから投げ渡されたブーケの香りをくんくんと嗅ぎながら、リンクに抱っこされている。

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